Q:両手仲介のメリット、デメリット

A:

前回の「両手仲介は悪いことなの?」から続きになります。

 

 

 

両手仲介のデメリット

 

まずは、売主・買主双方を1人の担当者で調整するので、意見の調整をするのにとてもスムーズに進められるということです。

例えば商談中、買主側から断りが来たとします。その場合でも、買主が断ったリアルな理由を聞くことが可能になります。しかし、共同仲介で双方に担当者がいる場合は、断りという結論だけで、今後売却を続ける上でのヒントになるような答えを教えてもらえない場合の方が多いです。また、売主の物件を担当している人間が、直接買主に対して情報を提供できるわけですから、より詳しく鮮明な情報を得られることにもつながります。

そうしたことからも、より高く、より早く売却を完了できる可能性も高まります。

 

 

両手仲介のデメリット

 

両手仲介のデメリットをいうならば、唯一このリスクのみでしょうか。

「囲い込み」という状態を引き起こす可能性があるということです。

Q:囲い込みとは」でお話しした通り、「囲い込み」という行為により、売主は下記のようなリスクに気を付けなければならないと述べました。

・早期に売れる機会を逃す可能性がある。

・販売の機会損失により、値下げして売らなければならなくなる可能性がある。

 

 

このように「両手仲介」は、「囲い込み」という不動産会社側に潜む体質的な問題を除けば、お客様(売主・買主)にとってけっして悪い取引方法ではないということがおわかりいただけるかと思います。

 

 

そうはいっても「囲い込み」のリスクがあるのなら、仮に両手仲介を禁止したらどうなるのか、もう少しだけ話を掘ってみます。

 

 

続きは、「両手仲介を禁止にしたらどうなるのか」をご覧ください。